風呂敷のデザインには四季の自然を染め抜いた花鳥風月や、
いつの時代も絶大な人気の小紋の数々、縁起の良いものを染めた
吉祥文様などがあります。
色については大きく四種類に分けることができます。
和の文化がはぐくんだ緑、喜びの赤、敬い礼を伝える紫、
そして日常使いの青です。
花鳥風月は古代より移ろう四季を愛で、その情緒を暮らしの中に
映しこんできた日本人ならではのデザインです。
自然との一体感を大切にしてきた日本人の情緒や、嗜好の伝統を物語っています。
日本を代表する小紋のデザインは、江戸中期職人の卓越した技によって
生まれてきたものです。
風呂敷を代表する唐草模様は、どこまでも伸び行くツタが
デザイン化されたもので、絡みながら上へ上へと伸び行く様には
長寿・延命・繁栄への願いが込められています。
現代の風呂敷はファッションで知られる有名デザイナーのデザインもあり、
カジュアルなものもあり、和の文様を現代風にアレンジしたものもありと
豊富な色と多彩なデザインの風呂敷が作られています。
これらの豊富なデザインがある風呂敷を利用して、いろいろなインテリアの
用途として使っている人も多くいます。
周りに転がっているティッシュボックスを包んでみたり、
観葉植物の鉢の部分に巻きつけてみたりインテリアばかりではなく、
季節に合わせてスカーフにしてみたり、キャップにしてみたりと
風呂敷の用途は様々に変化してきています。
生活に潤いを出していくものとして大変に喜ばれています。
お部屋の雰囲気に合わせて選べば同じ包み方なのに
ガラッと部屋のイメージが違ってきます。
また、季節に合わせて様々な色デザインのものを
着せ替えていくというのがおしゃれです。
日本の昔からの文化をインテリアという日常の生活に
うまく取り入れて生活することが日本人を知る、
日本の文化を忘れないでいるということに
つながってくることでしょう。
新しくデザインされたものも日本の古くからの文様を
生かした商品が、たくさん販売されています。