葬儀や法事、初七日・二十七日や四十九日法要などに
参列する場合は、服装や持ち物に気を使います。
一周忌やお盆、お彼岸などの仏事では、年月や参列者の数とともに
緩くはなりますが、カジュアルすぎるのは問題でしょう。
礼服や喪服では無くても、黒っぽい服装やグレーなどの
押さえた色目を選び派手な柄は避けるのが常識です。
持ち物も金ピカピカの金具付きや高価なブランドバックなどは
自粛して、控えめにする人が多いでしょう。
香典などの金封を包む袱紗の代用や、お供え物を持参する際に
風呂敷を用いることもあります。
葬儀・法事、仏事などの弔事・法要の用途に使うなら、
派手な色柄は避けてシンプルな落ち着いた色を選びましょう。
黒無地や墨染もよいですが、袱紗(ふくさ)の色目と同様に
弔事用なら「紺」「深緑」「灰緑」「緑」「うぐいす色」
「灰青」「グレー」「紫」がおすすめです。
色には意味がありますので、喜び事、お祝い事に使う赤やピンク系は
華やかな気持ちを表すので不向きです。
結納や婚礼の用途に多く使用される風呂敷で、華やかなタイプの
慶事向けなので、葬儀や法事にはNGです。
紫系の風呂敷は高貴な色とされていて、気品のある
改まった場面に使用するにふさわしい色です。
濃い目の紫から抑えた藤色まで、慶事のみではなく
お葬式などあらゆる場面で使う事ができるので便利でしょう。
風呂敷を一枚用意するなら、品格の高い紫系がおすすめです。
青系は普段使いが基本ですが、明るい色では無く
紺(鉄色)なら葬儀や仏事にも適しています。
緑色の風呂敷も慶事だけではなく、うぐいす色や利休色など
法事などの席にも使えます。
柄に関して特に決まり事は無いのですが、おめでたい柄は
避けて心静かになるような柄が好ましいでしょう。
ただし故人を忍ぶ行事には、故人の名前にちなんで
「松」や「梅」などの文様を選ぶこともあります。
香典返しとして、故人の好きだった花(ツバキ・桜・菊など)を
描いた風呂敷を選ぶことも少なくありません。